9 「大丈夫だよ、俺たちはヤングサクリアーズなんだぜ」
暖かな日が差し込むルヴァの執務室のテラス、窓辺にもたれたオリヴィエはルヴァの入れたお茶を飲みながら言う。「あれからゼフェル、結構大人しいじゃないの?」
「そうなんです、納得してくれたようで」
「……どうもワタシは何かあるような気がするけど……」
「そんなに悪い子じゃないですよ、さっさと勉学の単位を取ってしまった方が得策と思ったんじゃないでしようかねぇ、もともと頭はいい子ですからねー」
「なら、いいけど……さ」
「それよりオリヴィエ、来週末のお仕事の件、段取りは大丈夫ですか?」
「まかせといて、なんたってオスカーとリュミエールがいるもの。アイツらヤになるくらい強いのよ、もーアタシなんか、およびでないわよ〜」とオリヴィエは拗ねたように言った。
「混乱や夢心地にさせるだけではなく悪夢を見せるとかは出来ないんですかねぇ?」
「あ、そうだね、悪夢を見せて敵を恐怖のどん底に陥れるってのも……ん〜いいかも、そうと決まったら技の練習しなくちゃ、じゃあね〜ありがと、ルヴァ」
オリヴィエはルヴァに投げキッスをして出て行った。
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