*1 本堂裏
*2
クリックするとお顔が見られます
*3 文塚
*5 正面の薬医門というところ
*6 本堂の中のお庭
総門 正面 普通はここから入る
総門から本堂に続く道
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土曜日、子どもたちは午前中、学校である。そして本日は雨天なり。観光客も少ないだろうし、もしかしたら、誰もいないかも。チャァァ〜ンス。随心院に行くのだッ。
と、いうわけで、車だと随心院までは結構近く20分程度で到着。小野小町の縁の寺院。深草の少将との百夜通(ももよかよい)のお話しで有名らしい。私の随心院の予備知識は、まったくなく、「遥か」だけで何も知らなかった。(汗)
駐車場から、つい引き込まれるように本能の赴くまま「文塚」と書かれた矢印の方へ。
で、とても静か、樹齢の高い樹がたくさん……森のよう。(*1)なんだか想像していた随心院と違う。もっと小さいかと。でも、とてもいい。手つかずといった感じの風情で、竹林の中をしばらく行くと、美しい菩薩様の像があった。(*2)
もう少し行くと、「おおう、これはまさしく、『遥か』で随心院の背景になってる塔みたいなヤツだっ」(*3)小野小町が深草少将や当時の貴公子から貰った文を埋めたところでそうです。
そのまましばらく鬱蒼のした中を歩く……おや……なんだか建物の裏手を歩いているようだ……あれ? 外に出ちゃったのかしら? と思いつつ土塀に沿ってしばらく行くと、ビックリするくらい立派な御門の前に辿り着く。(*4)
う……そうなんです、私、また「裏」から入ってたのです。文塚のあるのは、随心院の境内の本堂裏なのでした。
そういえば、駐車場の行き先案内には、ちゃんと「本堂→」って書いてあったわ……(汗)
気を取り直し……、正面の随心院を見る。広い……です。(*5)
そして本堂に入る。ここは拝観料が必要ですが、庭が大変美しい。(*6)
中で写仏、写経ができます。写仏したかったけれど、思ったより広くて見応えがあり、子どものお迎えの時間に間に合わないので泣く泣くパス。
お土産も充実しています。小野小町のレターセットや、お札、お香など。お守りも何種類かあって、思わず手に取る「縁結び」のヤツ。イヤァン、友雅さんと縁結びぃぃ〜と妄想入るが……、神仏にオタク女の想いは通じまい。今更、縁結びのお守りを持つのも、物議を醸しそうなので、学業向上のにする。……よく考えれば、この歳で学業向上っーのも変かも知れない。やっぱし、長寿にすべきだったか。
さてさて、歴史的な事を説明するのはここではパスしますが、随心院、とても良かったです。
春は梅園が公開されるらしいですし、夏は大杉苔と緑が、秋は紅葉、冬は雪化粧……と四季を通じて楽しめるようです。
今日は、紅葉には少し早すぎ、花もなかったですが、苔は青々していたし、後醍醐天皇陵に続く山を背に、全体のロケーションも美しいです。雨で人気がなかったということを差し引いても、何度も行きたいと感じるよい処でした。
◆番外編 突撃!萬寿亭 橘 レポ
ごく一部で話題の随心院隣にある蕎麦屋『橘』。(まんじゅてい たちばな)
名前が名前だけに、妄想入った神子どのたちの期待が募る。
ガイドブックによれば、開店11時、閉店は売り切れるまで、となかなかの頑固オヤヂな店主ぶり。はたして、その実体はいかにッ。
店は古い武家屋敷風で、なかなか風情がある。そして「やくざさん、行儀の悪い子ども、大人、お年寄りはお断り」などという張り紙がしてあって、一癖あるで!ぶり。
しかし頑固オヤヂではなくて、頑固おかみが仕切っている店だったのだ。
私はのれんがまだでていない11時前に行ってしまう。でも店内には入れてもらえ、御膳の前に座る。お茶は御膳の上にあるポットで勝手に煎れて飲め、ということらしい。
しかし、注文を取りに来ない。11時前に入ったのだから仕方ないけれども。その間、おしながきを見る。おおぅ、待てない人はウチには不向きと但し書きが添えてあるぞっ。
ここまでして不味かったら怒るで。
のれんが出され、ようやく注文。それほど品数は多くない。暖かいお蕎麦が食べたかったので、鶏なんば900円也を頼む。
しばし待つ。……そして出来上がってきた、鶏なんば……量が多い、普通のお店の倍くらいあるかも。蕎麦の実が上に乗っけてあって見るからに旨そう。
食べる。ひ〜、こんなに美味しい鶏なんば初めて食べたわよぅ。鶏がね、たくさん入ってて、ジューシーなのよう。(涙)
私はどっちかというと、お肉系は好きではないのだけれど、「うわっ、ごつっう、この鶏、美味しいわ……」と思わず呟いてしまった。
一緒に行った連れは、肉なんばを注文して、これもとても良かったのだけど、鶏なんばの方が出汁の旨さが際だってるようで、もし行かれる人があったら、絶対、鶏なんば推薦です。あ、もちろん蕎麦自体の旨さは言うまでもありません。
そんなわけで、萬寿亭 橘 タダモノではない蕎麦屋でありました。
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