『身近なる地元の中で』
〜役にたたない突撃妄想レポ其の一・2000.9.26〜
◆神泉苑 |
最初はやっぱり神泉苑かも……。というわけで、ガイドブックを手に京阪電車に乗る。 墨染、伏見稲荷をすっ飛ばして電車は京阪三条へ。そこから地下鉄東西線で、二条城前へ。 私は、町中といえば、四条河原町、三条あたりしか知らない。この夏に、他府県在住友人Aに祇園を案内してもらったので、とりあえず『祇園』はクリアしたが、それ以外は知らないのである。京都の街並みは、ご存じのように碁盤の目のようになっているので、ガイドマップで見ると、すぐにも辿り着けそうに思うが、同ンじよーな道ばっかりで、ボーッとしてると自分がどっちに向かっているのか、わからなくなるのだ。特に、地下鉄から上にあがったとたん、方向がわからなくなってしまう。 「そんなの方向音痴のお前だけや!」と言われるけれどさぁ。大阪人の私は「山のある方が東や……」で生きて来たから、四方がタラタラとした山に囲まれていて、今となってはビルばっかりの京都は、目印になるものがないのである。 道路標識も建物も無かった昔は、余所モノにとっては、絶対に、かえって迷路みたいだったに違いない。(独断と偏見バリバリ)ここらあたり、恐るべし平安京ッ。 まぁ、そういうわけで、もう少しで反対方向に歩いていくところであったが、なんとか、神泉苑へ辿り着いたが、想像していたものと違う……。 |
◆清明神社と一条戻り橋 |
さて、その後、家康の建てた二条城には目もくれず、素通りし、そのまままっすぐ清明神社へ。徒歩30分ほど。けれど、上手くバスが来たので乗る。首からカメラ下げてるので、隣り合わせた年輩の婦人に「観光どすか?」と聞かれて、なんだか地元からと言うのも恥ずかしい気がして、「はい」と嘘を付く。そしたら「どこからどすか?」とさらに聞かれて、つい「横浜です」と嘘に嘘を重ねてしまう。 横浜……そうその時、私の頭には、『横浜在住・友×頼な友人A・R』が思い浮かんだのだ。そして、バスは一条戻り橋に着いた。おおぅ、なんのこっちゃない橋だが、ネーミングが好きだ。もちろん今はコンクリートの橋だが、千年前からここにあったのかと思うと、なんかありがたや。
これは昔の橋のもの。 |
◆寺町・三条界隈 |
清明神社からバスで四条河原町に。いわゆる町中のお店がいっぱいあるところ。私にとっては、家の近所では手に入らない物が、とりあえずここまで来れば買えるぞ……という繁華街。 そろそろお腹も空いてきた、何か変わったもの、美味しいものでも食べようか……と思うが、イマイチ、一人では入りづらい店構えだったりして、結局、いつもいく三条付近の旨い蕎麦屋に。 腹ごしらえの後、寺町通りにあるらしい、『鳩居堂』へ。なんでも、ここで、『六種の薫物』(むくさのたきもの)なるお香セットが売っているらしいのだ。黒方・梅花・荷葉・菊花・侍従・落葉という六種類のお線香と小さなお線香立てのセットで三千円。どんな香りか試すのに、お手軽なセットのようだ。こんなセットが売ってるなんて、『遥かファン』狙いかッ!? とも思ったが、ここはかなりな老舗のはず。店内はやはり古い建物でお香り他に書道用具、美しい和紙を使用した便せんなどがあり、なかなか見飽きない。くだんのお香りセットを、友人A・Rの分と自分の分を買い求めた。 鳩居堂から出て、しばらく歩くと、外国人の一団役30名が、一斉に立ち止まったかと、思うと「オオーッ」と叫び声をあげて、一斉にとある店に向かってシャッターを切りまくっている……というところに遭遇。「一体、何が……」と駆け寄ってみれば、そのお店は『松茸屋さん』だったのだ。 たぶん、普段は普通の八百屋さんか漬け物のお店だったと思うが、今頃の季節は、ピンからキリまでの松茸だけが店に並べてあるのだ。その様子が、よっぽど、グレートでワンダホーだったらしい。気の毒なのは店のおじさんだ。作り笑顔で固まってました。 さて、この時点で午後12時半。そろそろ帰宅しなくてはならない。とりあえず、行きつけの中華雑貨屋さん『平安楼』に行き、ちょこっとお買い物。平安楼に入った時は、雨は降っていなかったのに、会計を済ませて、一歩外に出たとたん、豪雨。そのままダッシュ〜して、『キルフェボン』に駆け込む。今日は違うのを食べようと思いつつ、やっぱり苺のタルトを注文。旨い(T^T)。甘いものが苦手な私でも2個くらいは食べたいくらいの甘さ。ここのタルトを食べてると、なんだかとても親切にしてもらってる気がするのだ。 キルフェボンでお茶している間に豪雨はすっかりやんでしまっていた。ラッキー。その後、三条の駅に行くすがら、三条大橋で写真を撮る。雨上がりの北山が綺麗でした。 鴨川 三条大橋の上からみた北山の方
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