〜・心のかけら・〜
思惟あかねの場合




アクラムによって奪われた記憶……『心のかけら』。
それが4つある……とは露しらずに、物語は後半に突入。そして5月21日、吉祥院天満宮で、突如としてラブラブイベントがッ。
 
ふ、普通、段階を踏むはずよね……でも友雅さん、な、泣いてるし〜、今となってはハッキリとセリフが思い出せないのですが、友雅さんの熱い告白の後、「今日の事は忘れてくれ」と言われたような……。この時、私、マジでパニックに陥りました。

放送大学の夏休み、お勉強中断のヒマな時期だから、「一応、やっとくかぁ、遙か」ってなノリだったんですもん。セーブだって一個しか取ってなかったし、攻略本もなし。

一応、友雅、頼久あたりが好きかも……ということでこの二人ばかりとお出掛けしていたけれど、ちっともラブラブっぽい展開にならないし、「まぁ、いいや、最初だしノーマルなエンディングで」とか思ってたところに、この展開。いきなりだったので、心の準備(なんのだ?汗)もできてはおらず。でも、このいきなりな告白に玉砕された思惟あかね……。

それなのに「忘れてくれ」とは? これは、もしや、『アンジェリーク』のクラヴィス様にこっちから告白して、「私は違うな」と言われたようなものなのかも知れない……嫌、絶対、嫌々〜(T_T)

気が付くと受話器を握ってました。綾小路凛子さぁぁん〜っ、と。彼女とのネットでの付き合いは古いが、電話をこっちからかけたのは初めてかも知れない、たぶん。向こうからは過去2回ほど。

「どうしたのよ? しぃちゃん?」と、何事よ?とちょっと心配そうな声がする。
「あの、あのさー、私さっき、吉祥院天満宮で、友雅さんに告白されたみたいなんだけど、でも最後に忘れてくれって言われたんだけど、どうしよう〜〜もう、ダメなのかな……私たち」
「はぁ?」

綾小路凛子さんは、「平安モノなんかキライぢゃ」と言ってた私が、「遙か」をやってるとは知らない。

しばしの沈黙の後、豪快な笑い声がした。涙目になって笑っているのが目に見えるよーだ。
「だからねー、大丈夫なんだよ、しぃちゃん、急展開恋愛ってのがあってさ〜。失敗してなければ、キャラがググッと接近してきたでしょ」
「う、うん、友雅さん、アップになった(T^T)」
綾小路さん、あの時のご恩は忘れません、いちおー。

そんなワケで、私のファーストプレイは、急展開恋愛版でした。今、書いてる連載中のお話しも、それがベースになっています。人生何があるかわかりません。

10月12日、友雅さんと出逢って一ヶ月経ちました。
う〜、なんて濃厚な一ヶ月だったでしょう。いきなり、身の回りが、平安めいてるしー。 随心院の側で蕎麦まで食うしー。
……まぁ、いいや、ねぇ。;

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