あとがき
◆『裏・水夢骨董堂・暗棕本 明天渺渺』お読み頂きありがとうございました。このお話の初出は、頂き物の和紙とお香を駆使して造ったコピー本で、2000年秋の発行でした。
タイトルの『暗棕』はセピア色の意味です。
『明天渺渺』、明天は明日と言う意味の中国語です。渺渺は、遠くはるかなさま……って感じの意味です。
それを二つ合わせましたが、こんな中国語ないかも知れません。(^^;
◆昔、日本と中国は戦争してました。実は私もあんまり知らなかったです。そういえば、田中角栄が日中国交を復活させて、パンダが来た……っていうのをうっすら覚えてますけど、なんで、それがそんなに大変な事なのだろう……と思ってましたよ。いやはや。歴史の授業で三学期に時間が足りなくて、すっ飛ばした辺りですもんねー。でも、満州事変、上海事変っていう出来事の名前くらいは聞いたことあるでしょうか? 日本軍が本格的に中国に侵攻していったという出来事です。このお話は、その頃のお話です。水夢骨董堂細腕繁盛記の本編でオリヴィエとリュミエールが、巴里に向かったのが1927年末でしたから、これはそれから5年後位先です。
◆ちょっとシンミリ……なお話しになってしまいましたが、これもまた水夢骨董堂的世界……ということで……。
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